ベンチャー企業と聞くと、
「残業しても残業代がなさそう」
「いつ倒産するかわからない」
「福利厚生がしっかりしてなさそう」
というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか?
確かにベンチャー企業は、企業としての安定感が低いです。
実際、ベンチャー企業の生存率がわかるデータを確認してみても、
創業から5年後は15%、10年後は6%。20年後は0.3%です。
いやー、低いですね笑
ほとんどの会社が5年経営できずにつぶれていきます。
「じゃあ、やっぱりベンチャー企業の就職は危ないじゃん。。。」
はい。ずっと雇用者でいたいと考えている方にとっては、その通りです。
就職活動をいっぱいする未来が待っているでしょう。
ですが、将来起業を考えている方には、ベンチャー企業に就職する価値は十分にあります。
というのもベンチャー企業に就職すると、短時間で自分の能力を大幅に上げることができるからです。
目次
ベンチャー企業とは

まずは基本事項として、
ベンチャー企業は、創造的・革新的な経営を組織として取り組んでいる企業のことです。
もう少し簡単に表現すると、新しいサービスやシステムを開発・運営してる会社のこと。メルカリとか。
ベンチャーは規模の小さい会社が多くて、中小企業に分類されることがほとんど。
ちなみに中小企業の定義は以下の通りです。

ベンチャー企業に就職する5つのメリット

ベンチャー企業で働くことのメリットをご紹介します。
経営者の近くで仕事ができる!経営者の思考力は盗んじゃえ
会社の規模が小さければ小さいほど、社長との近くで仕事をする頻度が上がります。
当然ですけど数千人の規模の会社の場合、社長は従業員一人一人とコミニケーションなんて取ってられません。顔も名前も覚えてもらえない人がほとんど。
それに比べて小規模の場合は、社長との距離が近くなることが多いです。
社長が考えている経営戦略・マネージメント能力を近くで見れるので、とても勉強になります。自分の提案や疑問なども社長に直接聞いてもらえやすいので、一緒に会社を動かしている感じが楽しいです。
社長との会話は自分の成長に深くかかわってくるので、どうせ働くなら経営者のスキルは盗んじゃいましょう!
一人の裁量権が大きい!自分で考える力が身につく
裁量権は自の考えによって処理できる権利のことです。
自分の考えに沿って仕事を進められることが多く、自分の動きが会社の動きになるってことです。
ベンチャー企業ではスピード感が重要になってきます。何かを決める際に、すべての事象に対して上司に確認を取っていたら、仕事が全然進みません。
そのため、「小さい事象に関しては自分で考えて動いてくれ」という風になりやすいのです。
自主性を持って多くのことにチャレンジできる機会が多いので、やりがいをもって仕事をしたい方にはお勧めです。
入社して1年目でプロジェクトリーダーをやらされることも少なくありません。
成長の機会はたくさん!多種多様な仕事がふってくる
少ない人数で仕事を行わないといけないので、違う部署の仕事もよく振ってきます。
ホームページの作成しながら物販やったり、セールスレター書きながらプログラミングをやったり。会社にもよりますが、いろんな仕事が高頻度で振ってきます笑
たくさんの仕事を経験することによって自分の特技を発見したり、将来役立つスキルを身に着けられます。
ちなみにまともに教えてもらえないことが多いので、作業はほとんど自分で調べながらです笑
おかげさまでリサーチ力も高まりますね!
それと、仕事量に対して人手が足りていないことも多々あります。
「これ絶対3人でやる仕事だろ」っていう作業を1人で行うことなどなど。。
降ってくる仕事をこなすだけで、勝手に処理能力は上がります。
従業員も優秀な場合が多い
会社を存続させている年数・従業員の数にもよりますが、
基本的に少人数で長年存続している企業は、優秀な人材が多いです。
先に紹介した三つのメリットに目を通してもらえればわかりますが、働いていれば能力は上がります。結果として他の従業員も能力が高い傾向にあります。
他の従業員とのつながりも、自分の成長に深く関わってくるでしょう。
就職時に学歴が重視されない
年齢・勤務数ではなく、仕事ぶりで評価されることが多いです。
つまり、結果を出せば年齢関係なく昇給する場合がほとんど。
即戦力を求められることが多いので、学歴もほとんど重視されません。
高学歴の学生ではなく、プログラミング勉強していた学生を採用することもあります。
ベンチャー企業に就職する4つのデメリット。

続いてデメリットのご紹介です。
すぐに倒産する可能性がある
序文でもお伝えした通り、すぐに倒産する会社が多いです。
10年存続できる会社は全体の6%です。
就職するならこちらの数値は頭に入れる必要があります。
抜ける前提、会社がつぶれる前提で入る必要があります。
経営が上手くいっていない状況を改善する修行にはなりそうです。
福利厚生が整備されていない
会社の資産が少なく、福利厚生まで資金が回らないことが多いです。
具体的には、退職金制度や保険などの福利厚生ですね。ここら辺は整ってない場合が多いです。
しかし中には社員の満足度を上げるために、福利厚生を充実させる企業もあります。
例えば、新入社員に新品の高スペックなパソコンや椅子の用意、住宅補助の支払い、など様々です。
手厚い研修制度がない。
メリット紹介を見てもらえばわかりますが、手厚い研修制度はほとんどないです。
少人数で仕事がかつかつになりがちなので、そこまで面倒を見てもらえません。
基本マニュアルも無いので、自分で考えて動く必要があります。
そのため、受動的な人には厳しい環境です。
固定給が低く、ハードワーカーになりがち。
大企業と比べても、圧倒的に固定給が低いです。給料が低いのに仕事の量が圧倒的に多いです。残業はほぼ毎日です。
それなのに、残業代が出ないなんてことも少なくないです。
「自分の給料、時給換算したら最低賃金から200円下回ってね?」なんてこともあります。
ですがその代わり、昇給は早いです。
入社一年以内にプロジェクトリーダーを務めたり、数年で役員になることはよくあります。結果を出せばインセンティブとして、固定給と別で給料をもらえる機会も多いです。
いずれにせよ、ハードワーカーは避けられないでしょうね。
ベンチャー企業に向いている人

ベンチャー企業には以下のような人が向いています。
・将来企業を考えている人
・すぐに出世したい人
・能動的で自分で考えて仕事ができる人
・好奇心旺盛で給料よりもやりがいを重視する人(知識に投資できる人)
・お金は使えばなくなるけど知識は付けば使うほど深まる。
・精神がタフな人。
・自分の処理能力を上げたい人
まとめ
ベンチャー企業は給料も低く、ハードワーカーになりがちですが、将来起業を考えている方にはよい修行場です。
短時間に自分の能力を大きく伸ばすことができます。
お金は使えば使うほどなくなりますが、知識は使えば使うほど深まっていきます。
知識が深まれば、専門性になり価値が生まれます。価値が生まれれば、就職に困ることはなくなってきます。
自分の価値を高めブランド化していくことが、本当の安定したお金の稼ぎ方だと個人的には思っています。
次回の記事は、僕が実際にベンチャー企業に入って経験したことをまとめていきます。